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ニーム・ニームオイルについて

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ニームオイルとニームケーキ

ニームってご存知ですか?
センダン科センダン属の植物で、日本ではインドセンダンと呼ばれています。

東アジアから中近東に自生していて、インドでは街路樹になっているのだとか。
古代から神秘の樹木として崇められているそうです。

そんなニーム。
樹皮、種、実、葉すべてに、薬効があると考えられていて、ニームの成分や性質がさまざまな分野に活用されています。
伝承医学の1つであるインドのアーユルベーダでは、ニームは欠かすことのできない神秘の薬とされているそうです。
それから、種子から採れるニームオイル(マルゴーサオイル)は、リューマチなどの外用薬に使われているのだそうです。

さらに!

インドでは殺虫剤として市販されてもいるのだそうです!

ニームに含まれている"アザディラクチン"という成分は、虫の体内に入ってしまうと脱皮や羽化を妨げたり、食害効果で成虫の食欲を減退させて餓死させてしまう効果があるらしいのです。
その結果、ニームの周りには虫が繁殖しなくなるので、殺虫剤や忌避剤として利用できるというわけですね~。

それだけでなく!

不思議なことに、哺乳類に対しては殆ど無害らしく、農作物などに繰り返し使用しても安心。
薬剤のように自然環境のサイクルへの影響を心配する必要も無いそうです。

害虫に効果があるのに人間には無害となれば、当然、有機栽培が気になるガーデナーも気になってくる・・・というわけで、近年園芸業界ではニームがアツイのです。

ひらぎがバラの育て方で参考にしているサイトが数箇所あるのですが、その中のいくつかでもこのニームが紹介されていました。

今回購入したのは、ニームオイルとニームケーキ。

●ニームオイル


ニームオイル 100ml 「ニームの力」

ニームオイルは、ニームの種を圧搾機で絞りだして抽出したものです。

オイルを水に希釈して葉面散布して使います。
表面につく害虫予防対策。といったところでしょうか。
この効果を狙って、予め葉面や枝に散布しておくことで害虫がやってきても繁殖を抑えることができるわけです。
つまり、【害虫発生前の予防】なので、発生してからでは期待した効果は得られないかもしれないってことですね。

忘れずに定期的に散布しておく必要がありますな・・・(汗

●ニームケーキ(ニームパウダー)


ニームケーキ 1Kg 「ニームの力」

ニームケーキは、ニームオイルの絞り粕です。

このダイコーのニームケーキの場合、サラサラの粉状なので、土に混ぜ込んで使います。
ニームオイルと同様に害虫予防対策に使えるので、土に混ぜ込んで置くとセンチュウ・ネキリムシ・ヨトウムシなどの土の中に潜む害虫対策になります。

さらに!
ニームケーキは土壌改良剤と有機肥料としても使えるお得なアイテムなのです。

チッ素、リン酸、カリの三大要素が含まれているので肥料に。
さらに、「病菌を防除する拮抗菌のひとつである放線菌」の活躍で、土壌改良剤に。

というわけです。

追肥や害虫対策に使うときは、植物の株元から少しはなれた場所を浅く掘ってニームケーキをまぶして、上から軽く土をかぶせます。
直接土の上に撒いてしまっても全然問題ないのですが・・・・。
ダイコーのニームケーキの場合は風で飛んでいきそうなほどサラサラであることと、白いカビ(放線菌)が発生すると美観が非常に残念なことになるので、上に土を被せることでこの2つの問題を解決してしまうという目論見です。

後日、施肥のタイミングで薔薇やオリーブに使ってみようと思います。

我が家の周りはカナブンかコガネムシかわからないのですが!
どうやらそれっぽいものがあちこちで飛び回っているので・・・
いつかは遭遇しそうで怖いのです(TωT)

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ニームケーキやニームオイル以外にも、ニームの苗が最近販売されているのを見かけます。

私がお邪魔させていただいているブロガーさんの中にも、何人かは実際にニームを苗から育て、ハーブの葉と一緒に煮詰めて害虫対策のスプレーを作ったりしている方がいました。

ニームの木にも虫が近寄らないらしいので、お庭などで育てるのもありかもですね。
但し、園芸店でニームの苗を購入するときは気をつけたほうがよさそうです。

今回記事にするに当たり、色々調べなおしてみたのですが。
どうやらニームにも沢山の品種があるらしいのです。

その品種の中には、害虫に効く品種と効かない品種があったり。
たとえ同じ品種でも、葉は樹齢15~30年の青年期の方が若木よりも薬効があったり。
けっこうな違いがあるらしのですね~。

特に、耐寒性が弱いらしいので日本の冬を越えられるかも疑問だとか・・・。

ところがです~!

ニームの兄弟に、栴檀(センダン)や(唐栴檀)トウセンダンがあります。
このセンダンにも、ニーム(インドセンダン)と同様の効果が期待できるのだそうです。

このセンダンの根っこの皮や樹皮は、漢方で「苦楝皮」(くれんぴ)と呼ばれていて、駆虫剤に。
センダンの葉っぱは殺虫剤になっていたそうです。

となれば。
日本の気候に合わせて日本で育つセンダンを育てるという選択肢も有りですね!

そこでささっと調べてみたのですが、流通は少ないようでインドセンダンより高価でした(汗

日本花卉ガーデンセンターさんで何個か扱っていたのですが・・・


【薬用樹木】中国センダンニーム (中苗)

こちらは、普通のセンダンなんですが・・・。
もうひとつ!大苗のほうは売り切れていたんですが!ななななんと・・・・!!


【薬用樹木】中国センダンニーム (大苗) 斑入り葉

斑入りの葉っぱでした!凄く可愛いです!
害虫予防が期待できちゃって、さらに班入りとあれば、斑入りファンの方は間違いなく購買意欲を刺激されてしまいますね(笑

参考リンク

センダン - Wikipedia

ニームとは

 

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