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西本智実 with ロイヤル・フィルハーモニー

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西本智実 マーラー第5番 with ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

西本智実 マーラー第5番 with ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
サントリーホール 大ホール (2階C4列)

ちょっと前に放映された西本さんのドキュメンタリー番組によれば、今年、西本さんはのだめ的言い方を使うとマーラーに正面から向き合うというテーマがあるのだそうです。

そんなマーラー。

しかもツアーなのです。

9月20日の横浜みなとみらいホールを皮切りに、東京サントリーホール、石川、大阪、静岡、神戸、新潟、宮城、福岡、長崎、そして最後に10月4日の大分。

A~Cの3タイプのプログラムがあり、各日程により演奏内容に違いを持たせたツアー。
Cプログラムだけは、マーラーがないプログラムです。

ベートーベンの交響曲第7番・・・こちらも聴いてみたかった!
でも、今回はマーラーを選びました。

会場のサントリーホール前は年配の方が多かったように思います。
やっぱり大きなホールなので、みなさんおしゃれしてました(笑

今回のコンサートは、サントリーホールという場所柄か、芸能界の方が結構いらっしゃったようです。
ひらぎは、芸能人を見分ける目がないので(本当に)ぜんぜん分かりませんでしたが・・・。

西本智実 マーラー第5番 with ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

前日程のみなとみらいでの公演で、西本さんの体調を心配する声がちらほらと上がっていました。
大作の演奏だから、演奏後に疲れているというのはありえるお話。
それだけならいいのだけど・・・というようなお話だったので、ちょっと心配でした。

某豚フルの話題もちらほら聞こえてくる時期が時期。
杞憂ならばいいのですがー・・・。

で。今回の演奏はどうだったかというと・・・。
やっぱり体調が思わしくないのでは?と思うような部分がいくつかありました。

素人がこういうことを言うのはアレなのですが・・・
前半のワーグナーの演奏は、素敵な演奏ではあったのだけど、どこか無難に感じてしまった。
でも、素敵だったのです。

音楽という意味で楽しめた。
でもちょっと、不完全燃焼(笑

そんな演奏でも、ロイヤルフィルのコンマスは、きっとロックも聴くんだ!と思ってしまうような大胆な動きでした。
それぐらい、オケ自体は集中した演奏だったんだろうな。。。

一方。

後半のマーラーは、本当にすごかった。

マーラーの曲は、こちらの予想を完全に裏切る。
もりあがるか!?ときておいて、静かに穏やかに流してみたり。
そこでくるか!というところで盛り上がってきたり。
抑揚がある曲・・・というのかな。

それを、楽しませてくれた感じがしました。

それでもやっぱり、この曲をフルで指揮するには相当の集中力と体力がいるんですねー。
途中で、ちょっと全体的にボンヤリしはじめた。
会場の雰囲気も、音もちょっと浮き足だっているような。

そう思った矢先の第5章。

カンッカターン・・・という音が演奏中に響いて、西本さんの手に握られていた指揮棒が落ちた。

すごい。って思ったのは、この後の演奏!

指揮棒が落ちたのに動揺したのか、しなかったのか、それはわからないけれど。
すぐに素手で指揮を始めたとたん、音が変わって、迫力が増した!!

指揮棒について、西本さんは「伝わればサエバシでも良いと思っている」と答えたらしいけれど、指揮棒ないほうがいいんじゃないか?と思うほど、分かりやすい指揮。

素人目に見ても、西本さんの指揮は分かりやすいと思うのだけど、それを超えて分かりやすい。

その瞬間、お正月にTVで放送されていた西本さんのボレロがよみがえってきた。
指揮棒を使わない指揮で、すごく明確で、すごくキリッとしたボレロ。

あの時みたいに、引き込まれたちゃったみたいです。
本当に、いろんな意味でよい演奏を聴かせて頂いた!という気がします。

西本智実 with ロイヤル・フィルハーモニー

パンフレットもしっかり購入しました♪

演奏を聴いている真後ろの席の2人組の年配層の女性が、とても残念でした。
音という繊細なものを扱うコンサートで、扇子や団扇を使うことは、最大のマナー違反だと、ひらぎは思うのです。

時々ため息をつき、時々「暑い・・・」とつぶやきながら、演奏が穏やかで静かなときは小さく細かい扇子を揺らす音と服の衣擦れの音が聞こえてきて、演奏が盛り上がると大きく大胆に仰ぐ扇子の音とそれにあわせた服の衣擦れの音。

当人は気を使っているつもりなのかも知れませんが。
本当に、あまりに延々と続くので、途中で涙が出そうになってしまいました・・・・。

それから、ちょうどオケの後ろ(指揮者の目の前)になるP席の1~2列目あたりの方が、総スパンコールのブラウスを着ていらっしゃって・・・。
動くたびにキラキラ。ライトダウンしてもキラキラ。

「(・д・)・・・・。」

さすがにちょっと、控えていただきたいと思ってしまいました。
目をつぶれば害がないのですが、2階席だと全体が見えるので、視界に入っちゃうんですー!

クラシックコンサートでの服装については、ジーンズだ、フォーマルだという論争はどこにいってもやみませんが、こういうところも一考すべき点ですね。

最近、マナーを問われるような行動が目や耳につかず、気持ちよく帰ることができるライブやコンサートがありません。
これだけは、本当に残念でならないことです。

サントリーホールは、やはりというか、当然というべきか、音の広がりが良くて2階席でもかなり気持ちよく演奏を聴くことができるホールだと痛感しました!

西本智実 マーラー第5番 with ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
Tomomi Nishimoto with Royal Philharmonic Orchestra

サントリーホール 大ホール

▼出演
西本智実
Royal Philharmonic Orchestra

▼プログラム(Aプログラム)

  1. ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」~前奏曲と愛の死
    Richard Wagner:"Tristan und Isolde" Prelude and Liebestod
  2. マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
    Gustav Mahler:Symphony No. 5 in C-sharp Minor

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