
東京都写真美術館で催されている特別展"セバスチャン・サルガド アフリカ 生きとし生けるものの未来へ"を観て来ました。
東京都写真美術館では、フォト・ドキュメンタリーの先駆者であり、今もなお精力的に新作を発表し続けているセバスチャン・サルガド(Sebastião Salgado、1944~)の「アフリカ」展を開催いたします。
この展覧会は、かつて経済学を専門としていたセバスチャン・サルガドの視点を通して「見捨てられた大陸」と呼ばれるアフリカの現状に迫るものです。サルガドが初めてアフリカを取材した1970年代から今日に至るまで、世界各国でアフリカの飢餓、砂漠化を救うべくキャンペーンが組まれ、さまざまな計画が実行されてきました。にもかかわらずその状況は一進一退を繰り返しています。度重なる紛争で、さらに悪化する環境を食い止める手段すら見つからない地域がある一方で、経済的発達が見込める都市では一時期、爆発的に経済が発展し、アフリカが保有する資源にも注目が集まっています。格差が広がるばかりのアフリカの現状をどのように理解し、関わっていくかが国際的に問われているのです。
作家は現在、自ら「最後の大プロジェクト」と語るシリーズ「GENESIS(ジェネシス/起源)」に取り組んでいます。このプロジェクトは世界各地、前人未踏の地までも取材し、作品発表だけでなく、教育や植林活動等を通して地球の恵みと人類の歴史を見直そうとするものです。本展覧会では、「ジェネシス」シリーズの最新作も含めた作品群100点を展示します。(写美サイトより引用)
セバスチャン・サルガドさん。
このひとは、報道写真家というカテゴリに属する写真家さんなのだそうです。
実は、写真が趣味なのにひらぎは写真家さんについてはほとんど知識がありません。
宝塚グラフで毎回写真を掲載している篠山紀信さんや、独特の作風や切り取り、そしてまたしても宝塚ファンである蜷川実花さんはよく写真を見ているものの・・・ほかは名前は知っているけれど代表作や写真の雰囲気については語れないような、不勉強具合なのです~。
なので、セバスチャン・サルガドという写真家の存在を、この写真展の広告で知りました。
既に展示を見てきた写真仲間に「絶対見ておくべき!」とイチオシされたので、早速観て来ました!
この展示は、サルガドさんが1970年代の後半からずーっとライフワークのようにして撮り続けているアフリカの写真を100点も展示されていました。
大量虐殺、何万人もの難民、飢餓、干ばつ。
アフリカ大陸が抱えている問題を、正面から切り取った写真ばかりでした。
写真はすべてモノクロ。
つい最近モノクロフィルムで作品作りをしたときに改めて実感したんですが・・・
モノクロ写真は、テーマ性とか、メッセージ性とか、相手の完成を使って受け取って欲しいときには凄く強いのではないかな?と思っているのです。
カラー写真だと、現実味があるような気がするけど、どこか「写真」と割り切って捉えてしまう感覚もあるような気がするんです。
ホラー映画を見るより、ホラー小説を読むほうが、怖い。
そんな感覚です。
映画は、視覚的に訴えてくるけれど、小説は絵がない分、頭の中でこうかな?どうかな?と自然と想像をめぐらせてしまうような気がしているのです。
写真の場合、この例えで言えば。
映画がカラー写真にあたり、小説がモノクロ写真にあたるのです。
意識的に写真を見なくても、自然と写真全体の中から情報を得ようと脳が働いてしまう。
カラー写真だと、まるで目の前にその風景があるかのように当たり前に見てしまう。
そんな気がするのです。
サルガドさんの写真は、既に訴えるものが強くて、そこに更にモノクロで訴えてくる。
子供の痩せて小さな体とは対極に、力強く輝く目。
老人の老いて小さな体とは対極に、静かで穏やかで生き生きとした目。
貧困や苦悩に満ちた世界を訴えている写真のはずなのに、ひらぎがその写真から感じるのは、生きる喜びみたいなものでした。
野生の動物のように、キラリと光って力強い目。
「自分はこんなに生きた目をしてるだろうか?」
そう自問自答させられた感じがします。
この写真をもう一度みたいとおもって目録を買おうとおもったんですが・・・
冊子そのものも、掲載されている写真も小さなものだったので、今回は見送りました。
AMAZONかなにかで、写真集を探してみようと思います。
同じく、写美内で展示されていた"コレクション展「旅」 第3部「異邦へ 日本の写真家たちが見つめた異国世界」"も観てきました。
「旅」と「写真」は、19世紀の写真の黎明期から常に深い関係がありました。日本においても幕末に写真が渡来して以来、様々な視点で旅と関わり合いのある写真が残されています。本展は、写真術が発明された19世紀から現代に至るまで、「旅」というテーマのなかから生み出されたさまざまな表現を持つ作品を、異なる視点をもつ3つのアプローチにより構成するシリーズ展です。第1部「東方へ」(7月12日に終了)、第2部「異郷へ」(9月23日まで開催)に引き続き、第3部「異邦へ」を開催いたします。
第3部では、日本の写真家たちが旅先で捉えた海外への視線を辿ります。ピクトリアリズムの影響を留めた安本江陽による郷愁漂う風景や、建築写真家渡辺義雄による生き生きとした海外の街のスナップショットをはじめ、日本の写真史を確立させた名写真家たちによる異国での光景を、異邦人として旅した日本人写真家たちの視覚を通して、鮮やかに蘇らせます。(写美サイトより引用)
同じ旅写真でも、やっぱり写真家さんによって目に入るものは違うんですね。
こちらは、完全に何も考えずにその写真を楽しみました。
19世紀までの西洋の風景が大好きなので、建築やファッション、車を楽しみました~。
現代の西洋もステキですけれど、やっぱり中世から一昔前までがひらぎは好きです。w
東京都目黒区三田1-13-3恵比寿ガーデンプレイス内
03-3280-0099毎週月曜日休館
10:00~18:00
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