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きみの知らないところで世界は動く

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  • 10-18,2005

「世界の中心で、愛をさけぶ」で全国的に有名になった片山恭一のデビュー作。
他の作品もそうだけど、彼はなぜ、"女の子が病気になる物語"を書くのだろう?
この作品もそう。
彼女が精神科に入院する話。
といっても、それがメインではないけれど・・・。
主人公と、友人(男)との関係の話もあるし、彼女との関係の話もある。
そのなかで、彼女は病気になってしまう。
そして友人も・・・。

でも、それが現実で、本当の物語なのかもしれない。
どこかで誰かが病に冒され、どこかで誰かが死んでいく。
彼が書く小説はいつもそう。(いつも・・・というと間違いかな)

なんだか、片山恭一の少年少女時代というのは、とっても寂しかったのかと思ってしまう。
多分、本人はそんなことは思ってないのだろうし、全然違う学生時代を送っていたのかもしれないけど。

ある日突然、何も食べられなくなってしまい、やせ細ってしまう彼女。
それを見舞う主人公。
突然どこかに何日か消えて、そしてまた突然現れる友人。
その3人で旅行を計画した。
病院を脱走して、友人の運転する車で。

なんだか、「世界の中心で、愛をさけぶ」を思い出させる作品。
たしかに、デビュー作であるこれが、彼の作品の原点なのかもしれないね。

「きみの知らないところで世界は動く」 片山 恭一

出版:ポプラ社

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