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就職がこわい

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  • 05-08,2005

これは、就職難といわれている現在について、精神科医の目から原因分析をする本といえばいいのかしら。
視点は精神科医。着眼点は、現代の「無業者」と新卒で、就職浪人してるひと。
フリーターとか最近ではニートなんていうけど。
この本の中でのターゲットは、大学や高校の新卒生。

無業者の中には、なぁんと、就職活動も半ば、またはその前段で就職をあきらめちゃってて活動すらしないコが多いんだって。
でも仕事をしたくないわけじゃない。
むしろしなきゃって思ってるけど、なんでか活動はしない。

現代社会において、就職率・離職率が高いのは、
「日本の長引く不況のせい」とか「現代のオトナ社会が悪い」ではなくて。
新卒生側の心理的問題もあるっていうのが、この人の言い分みたい。
まだ前半ぐらいしか読んでないけど、面白い観点だし、あながち外れてるともいえない。

無業になる学生の傾向パターンがいくつかあって。
たとえば、就職活動はするんだけど、大手企業1、2社受けたんだけど内定がとれず。
「やっぱり自分にはムリなんだー」って思って、就職活動をやめちゃう。
で、無業者の仲間入り。

面接官の態度や質問内容に、自己否定されているとか自分のことが嫌いだっていう、主観的感情を持ち込んでしまって、しなくてもいいところで、凹むとか。
センパイの就職体験談を聞かせたところで、「私はあの人とは違うからムリ・・・」ってネガティブになってしまって、逆に就職活動から遠のいてしまう人とか。

数ヶ月前、人事に携わっていたときに手にとった本だけど、今よんでもものすごく面白い。
精神科医の観点だから、特殊っていうか独特なんだけど。
でもやっぱり、ついこないだまで同じ学生だった自分には身近だし、なんだか「あーそうそう。そうなんだよね」って身近に感じて読めちゃう。

でもね、ここで話している学生が本当に大半を占めるのだとしたら今後の日本はそうとうヤバイね。
今の現代がどうのこうのって話じゃない。

みんなでピーターパンシンドロームになったって、日本はネバーランドになるわけにはいかないんだろうし。
ちなみに、みんなは就職活動ってどういうイメージだったのかな。
またはどういうイメージなんだろ。

「就職がこわい」 香山 リカ

出版:講談社

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